快適に暮らす
インデックス→
花粉症と住まい
 
 春になると、鼻をグシュグシュさせたり、目を真っ赤にさせたり、マスクをしたりしている人をよく見かけます。今や日本人のうち、5〜6人に1人が花粉症を発症していると言われています。花粉症は一種のアレルギー反応で、ある日突然、発症するのが特長です。去年まではなんともなかったのに、今年いきなり花粉症になってしまったというような人もたくさんいます。
 花粉症と住まいには直接の関係がないように思われますが、花粉症になった原因を分析すると、実は住まいのあり方と密接に関係しているケースもよくあります。家族のうち1人が花粉症になった場合、他の家族も花粉症になる可能性は高いといえます。その理由は、家の中に花粉が持ち込まれ、持ち込まれた花粉が室内で飛び散っている状態が持続していると考えられるからです。つまり、家の中に花粉を持ち込まない、持ち込んだとしても飛び散らせずに追い払うことが、花粉症を防ぐ決め手となります。
 そこで花粉症を防ぐための住まいづくりについて考えてみましょう。
家の中に花粉を持ち込まない
   外出から戻ったときは、玄関に入る前に服をはたいて付着した花粉を落としましょう。
ウールやフリースは、花粉がくっつきやすいので要注意です。上着は、つるつるした化繊や皮、合皮などのほうが無難でしょう。
小型の掃除機を玄関に置いておくと便利です。外から帰ってきたら、その掃除機で洋服や髪についた花粉を吸い取るようにしている人もいます。
イメージイラスト
  風の強い日は、窓を開け放しにしない
     家の中に花粉を入れないためには窓を開けないことですが、かといって換気をまったくしないのもよくないので難しいところです。風の強い日については特に注意し、窓を開け放しにしないよう心がけましょう。
掃除は朝一番にする、掃除機・ほうき・はたきは使用しない
  イメージイラスト  部屋の中のホコリは、みんなが寝静まって空気が動かなくなると床に落ちます。花粉も同じで、夜になると床に落ちます。だから、朝一番に掃除をすれば、前日に家の中にたまたった花粉が除去できます。掃除中に花粉が再び舞い上がらないようにするためには、掃除機やホウキ、ハタキを使用するのは避けたほうがいいでしょう。雑巾や床ワイパーなどで拭き取るようにしましょう。
ふとん・洗濯物は、できれば外に干さない
   ふとんや洗濯物は、できれば外に干さないほうがいいでしょう。最近は部屋干しでも殺菌・消臭効果のある洗剤が発売されています。
花粉症がひどい人は、布団乾燥機や衣類乾燥機の使用も考えるべきでしょう。どうしても干さざるをえない場合は、花粉の飛びやすい時間帯や風向きに注意しましょう。外に干した場合は、軽く叩いたり掃除機で吸い込んだりして花粉を落としてから取り込みましょう。
また、花粉はカーテンにも付着しやすいので、洗濯しておくことをお勧めします。
イメージイラスト
  室内の湿度は60%が目安
     室内の湿度を上げると、空中の花粉が床に落ちやすくなります。ただし、湿度を高くしすぎるとカビが発生する恐れがあります。加湿器で、60%ぐらいの湿度に設定するのが理想的です。
  空気清浄機を活用する
     最近の空気清浄機は花粉症対策も施されているものがたくさんあります。ただし、空気清浄機も万能ではありません。花粉の少ない夜間などに、窓を短時間、開けるようにしましょう。
   
     以上が花粉症を防ぐ住まいについての注意点ですが、日常の生活(運動をする、十分な睡眠をとる、ストレスをためない、栄養のバランスを考えた食生活をするなど)や、外出時(マスクをする、めがねをかける、帽子をかぶるなど)も注意しなければならないことは、いうまでもありません。